賃貸か購入か、ある程度の年齢になると気になる方も多いと思います。

一概には言えませんが、以下の2つの側面で考えてみましょう。

・資金面
・ライフスタイル

下記で、同じような条件で、「賃貸」と「持ち家」で、どのような違いがあるかを見てみましょう。

ここでは、
住宅関連資金を12万円
東京都郊外のマンション

と設定して考えてみます。

賃貸

資金面

住宅資金を12万円と設定した場合、ざっくりと内訳はこんな感じでしょう。

家賃  11万円
管理費 1万円

広さ:45㎡
家賃は無期限

デメリットは
・リフォームが基本的にできない
・広さに対して家賃が割高

住宅事情でも高齢者問題があります。
大家さんは、高齢者の借主に対して恐れていることは、
・孤独死
老後の家賃滞納
基本的には、大家さんは高齢者に部屋を貸したがりません。
つまり、賃貸でも永遠に貸してもらえる保証はありません。

賃貸に向いている人

ライフスタイル

勤務地の異動が多い(遠い)
家賃補助が大きい

「家賃補助が大きい」人の注意点
家賃補助は、福利厚生です。つまり、退職すると福利厚生はなくなります。
退職は3つ考えられます。
・転職
・定年退職
・死亡退職

いつかは無くなる福利厚生ですので、ご家族をお持ちの方は
定年退職に備えた貯蓄
死亡に備えた保険
が、とても重要です。

持ち家

資金面

住宅資金を12万円と設定した場合、ざっくりと内訳はこんな感じでしょう。

住宅ローン 9万円(35年ローン)
管理費   1万円
修繕積立費 1万円
固定資産税 1万円/月割

広さ:65㎡
住宅ローンは35年

「広さ」
住宅関連資金が同額でも、持ち家の場合、広さは賃貸の1.5倍程度になることも珍しくありません。

「住宅ローン」
近年の住宅ローン金利は、過去最低の低金利となっております。
さらに、住宅ローン控除という特典までついてきますので、住宅ローンを上手に活用することはお勧めです。
家賃の同額で住宅ローンを組もうとする方もおりますが、生活水準を維持するには、家賃の8割くらいの住宅ローンをお勧めします。諸経費(管理費・修繕積立費・固定資産税)を考慮すると、住宅ローンを8割にして住宅関連資金は賃貸時代と同額程度となります。住宅ローンは、諸経費も考慮して組みましょう。
また、最近では、購入年齢が高くなってきておりますが、住宅ローンを活用する場合は、退職までには完済することを心掛けて、上手に組みましょう。退職金には手を付けずに完済する返済計画を立てることも重要なポイントです。退職以降も住宅ローンが残りそうな場合は、完済資金や繰上返済資金の効率的な資産形成も忘れずに行いましょう。

デメリットは
・離婚時の財産分与が面倒
・引越しが賃貸よりは手間がかかる

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持ち家に向いている人

ライフスタイル

家族の生活圏が安定している人
家賃補助がない人

【住宅ローンを恐れない】
生活圏が安定していて、気に入った物件に出会えたら、すぐにでも購入したほうが良いと思います。
先送りにしてても、その期間は家賃が発生しますのでもったいないと思います。
・住宅ローン控除は買い替えでも使えるので、ライフスタイルが変われば買い替えても良い
・今は住宅ローン金利が激安

仮に買い換えたとしても
「値下り分÷期間」
で考えると、「諸経費を考慮しても賃貸より割安で住めた」ということが多々あります。
さらに、人気物件は、 数年住んでも値上がりして売れることもあります。
「払っていけるかな?」と心配する方もいると思いますが、 「賃貸」にせよ「持ち家」にせよ心配事は同じで住宅資金はかかります。
ならば、ライフスタイルが許すなら、資産価値が高い方が良いと思います。